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牛殺さず

  • Posted on Feb.01.2017
  • by admin

風邪やインフルエンザの予防、これからの花粉症の対策にR-1を飲み続けている、現場管理の塚本です。

 

R-1の効果の話はまたいずれするとして、、、

今日は大工さんの道具についてのお話を。

 

大工さんの道具の中で、釘を打つ道具として最も古い歴史を持つ物が玄翁(げんのう)です。

玄翁というとあまり馴染みがないと思いますが、かなづち、とんかち、と言えば分かり易いでしょうか。

玄翁と言うのは、両口玄翁と言うのが正確な名称らしく、対照的に打面が両側にある物を指すそうです。

 

この玄翁、なぜ打面が両面にあるかと言うと、実は片方の面は平らで、もう一方は僅かな曲面をしているんです。

平らな面は釘をガンガン打ち込む時に使う面で、平らな方が滑らないからだそうで、曲面の方は最後の締め打ちに使う面で、釘の頭が材料面よりも僅かに沈んで納められるように曲面になっているんです。

また、玄翁の頭の大きさも150g~400gと様々な大きさの物があり、打つ釘の太さや長さによって使い分けるのだそうだ。

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こちら、弊社の大工さんの玄翁です。

柄の部分は自分で木から切り出したそうで、カマツカ(鎌柄)と言うバラ科の木だそうです。

材は硬く折れにくく、しなることから手に響きにくい特性があり、鎌の柄に用いられたことに由来してカマツカと名付けられたそうです。

大工さんが、「牛殺しの木だ」と言うのを勘違いして、「鬼殺し」で検索してもお酒しか出てこなかったり(笑)、これで牛を殺したのか?と思っていたら、牛の鼻木を作った為とする説や、これを用いて鼻輪用の穴を開けたとする説があり、別名「牛殺し」とも言われるそうです。

 

殺してへんのに、牛殺し、、、、?

 

玄翁の頭の部分は40年以上使い続けている物だそうで、両打面は硬い鋼、真ん中は軟らかい鋼で出来ており、良い頭の物は釘を打つ回数も少なく疲れにくいそうなんです。

 

現在の建物では、仕上げ面に釘が見える事はそう多くはありませんし、道具も機械化が進んでいますので、大工さんの職人技を目にする事も少なくなりましたが、道具一つ取っても歴史と知恵、職人さんの気遣いや技を感じられますね。